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ついでにWBのお話を。(その2) [管理人の独り言]

さて「その2」は、カメラのホワイトバランスです。



ホワイトバランス・・・・・白のバランス?
この言葉どおり、これは「白のバランス」を調節する機能です。

「その1」でお話した電球色の光源の下で、白い紙を見ているところを思い浮かべてみて下さい。

赤黄色い光に照らし出された白い紙は、光源と同じように赤黄色く見えますよね。
本来、紙は白い・・・つまり昼日中の太陽の下で見ると、紙は白く見えますので、私たちは「紙は白い」と認識している訳です。

電球に照らし出された赤黄色い紙と、私たちのイメージにある白い紙は同じものです。
この場合、人は「赤黄色い光によって照らされているから、白い紙が赤黄色く見えている」と認識できます。

ところがカメラはこれを理解できません。
ざっくり言うと、この条件では二つの考え方があるからです。
「本来白いものならば、白いものとして写真に記録されないといけない」と考え、白く補正して表現するべきか、「赤黄色い光だから少々赤黄色く表現されても、そのままでOK」と考えるか・・・・・。
(かなりオーバーな表現ですが・・・・・)

今の時代のカメラは、ほとんどオートで失敗無く写すことができます。
(失敗無く写すことはできますが、見たままが表現されているか否かや、美しいか美しくないかは別問題)

上の例でカメラに光の色を考えさせて、白いものを白く表現するために、自動で色を調整する機能を「オートホワイトバランス(AWB)」といいます。(補正量は、メーカーやモデルなどいろいろな条件で異なります)

まさに「白のバランス」ですね。
ほとんどの方は、カメラのホワイトバランス設定をこの「オートホワイトバランス(AWB)」にして撮影されているのではないでしょうか。

AWBは、多くのシーンで有効に作用しますので優れた機能ですが、場合によっては折角の雰囲気を弱めてしまう事もあります。

例えば・・・・・夕陽は赤いですね。
すごく美しい夕焼けに出会ってシャッターを切ったはずなのに、パソコンに取り込んで見てみたら、どうも自分が見たイメージと違う気が・・・・・という経験はありませんか?

これなどはAWBが夕陽の色温度(2000~3000K)に合わせてしまっているために起こります。

IMG_25737_5000K.jpgIMG_25737_6500K.jpg
左:AWB(オートホワイトバランス) 右:実際のイメージ(再現)

本来なら右のイメージが目で見た印象ですが、光源の赤黄色をAWBが補正し、赤の反対色である青みをいれててしまうので結果は左のように写ります。

RAWで撮っておられる方は、現像の時にホワイトバランスの設定がありますので、このような例は何度もご覧になっているのではないでしょうか。

いかがでしょう?
なんとなくホワイトバランスの働きがイメージできたでしょうか?

今回はここまでにして、次回はカメラの設定と実際のシチュエーションがどうなれば、どう写るのか?という実践のお話を最終回にしたいと思っています。


(続く)



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